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事例 2020年8月27日 CCLC

レッジョぜんぶ 子どもたちによる「まち」ガイド(レッジョ・チルドレンとの連携PJ)

#CCLC#レッジョ・エミリア アプローチ

レッジョ・エミリア教育は、北イタリアレッジョ・エミリア市でかたちづくられ、1990年代にアメリカ版ニューズウィーク誌に世界で最も先進的な乳幼児教育として取り上げられたことを発端に、教育界で高く評価されている教育アプローチです。レッジョでは、「教育はすべての子どもの権利であり、コミュニティの責任である」と定義されており、専門的に様々な理論や教育思想を土台にしながらも、コミュニティの中で子ども自らが主体的に学ぶ、豊かな保育がなされています。さらに、保育環境やこどもたちの姿が創造的で美しいため、保育・教育関係者のみならず、まちづくりの観点からも、魅了される人は後を絶ちません。

私たち、まちの研究所及び、まちの保育園・こども園は、レッジョ・チルドレンの主催する国際ネットワークに加入し、日本の窓口として、展覧会・シンポジウム、研修ツアーの企画、書籍の出版・翻訳等を行うほか、加入している各国と学び合っています。

*まちの保育園とレッジョ・エミリア教育については、こちらもぜひ御覧ください。

この連携の一貫として、2018年、『レッジョぜんぶ ~子どもたちによる「まち」ガイド』という展覧会を行いました。本展覧会は、イタリア レッジョ・エミリア市で行われた、子どもたちが「まち」について考え、 探究したプロジェクト「Reggio tutta」を元に、日本初公開として、再編集・翻訳を加えて展示を行ったものです。保育者・教育者はどのように、こどもたちの声・発想に寄り添っているのか。こどもたちは「まち」をどう捉えているのか。この展示を通して、こどもの発想から豊かに広がっていく保育を感じていただき、大人もこどもも、自分たちの「まち」について考える、きっかけになればという想いから、レッジョ・チルドレン(レッジョ・エミリア市)の協力のもと、実現しました。

(展覧会案内より)

まちと教育と子どもたちの間の絆を維持しようという強い思いが、 レッジョ・エミリア市の有する本来の姿である。

本展覧会は、レッジョ・エミリア市自治体立幼児学校の 3 〜 6 歳の子どもたちと 教育者が取り組んだ、まちに関する長期的で関連性に富んだ研究プロジェクトの集大成である。

研究の第一段階は、話し言葉と描画によるまちの調査であり、 どのようにまちを考えているのか、どのように生活し、そのことを解釈しているのか、 子どもたちがまちについて語る機会であった。 会話の間じゅう、子どもたちの考えや振り返りに聴き入る教師たちを通して、 問いは広く開かれている。

展覧会名:レッジョぜんぶ ~子どもたちによる「まち」ガイド

会期:2018年5月26日〜2019年3月9日

会場:まちのこども園 代々木公園 CCLC

主催:ナチュラルスマイルジャパン株式会社、まちの研究所株式会社

協力:レッジョ・チルドレン

会場アートディレクション・デザイン: 山本和久(Donny Grafiks)

会場デザイン: 大島芳彦 + 平宅正人、大木錦之介(blue studio)

翻訳 : 森眞理

Special Thanks : Yasuo Watanabe, Koji Watanabe