この度 まちの保育園・まちの研究所では、千葉工業大学学長（前 米マサチューセッツ工科大学（MIT）メディアラボ 所長）伊藤穰一氏と共にNPO法人を立ち上げ、東京都港区にオルタナティブスクール「ニューロダイバーシティ・スクール・イン 東京（NSIT)」を開校しました。NSITは、障害や違いに関わらず、すべての子どもたちが共に学べる小さな学校です。

まちの保育園・こども園/まちの研究所では、これまで、人の才能や可能性がいかに社会で幸せに開花するか。そのためには乳幼児期からの育ち・学びが大切と考えて、実践と研究を進めて来ました。実践を通して直面する課題や可能性に向き合う中で、「ニューロダイバーシティ」という概念との出会いがあり、自分たちがずっと大事にして来たことを概念化された感覚があります。

ニューロダイバーシティについては、今、社会のあらゆる分野で、様々なアクションが起こりつつあると感じていますが、特に子どもの領域においてその重要性が際立つと信じています。このニューロダイバーシティという概念は社会の理念でもあると考えています。「理想的な子どもの環境づくりは、理想的な社会づくり」として、私たちが保育教育の枠にとらわれずアクションして来たこととも繋がるように感じています。この経験を通して、まちの保育園・こども園のこれまでの実践・研究と地続きな、新しい可能性を探究していきます。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

＊Forbesさんとのご縁があり、「ニューロダイバーシティ」や本スクールの構想について、私たちの間で議論して来たことを、素敵な一冊の本にまとめていただいた内容が書籍として出版されました。よろしければ、こちらもぜひご覧ください。

『普通をずらして生きる　ニューロダイバーシティ入門』
著者：伊藤穰一、松本理寿輝
価格：1430円
発行：リンクタイズ株式会社
販売：株式会社プレジデント社