machinohoikuen

事例 2024年4月12日 加賀市

加賀市との包括連携協定に基づき、「加賀市保育ビジョン 2024-2026」の策定を支援

#保育#加賀市#地域#子育て#学び#自治体連携

まちの研究所では、これまでの「まちの保育園・こども園」で得られた実践知や国内外とのネットワークをいかし、『自治体との共創』により面的な展開でソーシャルインパクトの創出を目指していきたいとの想いから、2023年3月、石川県加賀市と、同市における創造性を育む保育・教育の実現を目的に包括連携協定を締結。レッジョ・エミリア・アプローチからの学びを取り入れ、子どもたち一人ひとりの創造性を引き出し、0歳からはじまる「学びの未来」を保障する保育・教育を目指して、新たな取り組みを進めてきました。

取り組みの初年度となる2023年度は、加賀市公立保育園のリーディング園(加陽保育園、スワトン保育園)を中心に、保育実践への伴走支援(保育・環境づくり、保育マネジメント改革)を行なってきました。また、公立保育園関係者向けのアンケート調査結果や保育実践への伴走を進める中で見えてきた保育現場の課題感を踏まえ、市役所の保育・教育関係者、園現場の先生方との対話を重ね、これからの加賀市の保育・教育において大切にしたい保育ビジョンと行動計画を「加賀市保育ビジョン2024-2026」として策定する支援を行いました。

加賀市保育ビジョン全文はこちらよりご覧ください
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/soshiki/shiminkenko/kosodate_shien/13/12228.html

■2023年度の主な取り組み
(1) 「創造性を育む保育・教育」導入推進プランの策定
(2) 市内保育園での「創造性を育む保育・教育」の実践に向けた研修やプログラム開発
(3) こども、子育てを中心とした豊かなコミュニティ・場づくり
*2024年3月9日に加賀市で開催された「加賀市の保育のみらい〜創造性をはぐくむ保育・教育 実践事例報告会」の開催レポートは以下からご覧いただけます。

実践事例報告会 開催レポート

昨年12月にこども家庭庁が発表した「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(はじめの100ヶ月の育ちビジョン)」では、乳幼児は生まれながらに権利をもつ存在であること、言葉だけでなく様々な形で思いや願いを表現する存在であること、一人ひとりのペースに沿った、子どもたちの表現が尊重される環境と大人の関わりの大切さが強調されています。そのような政策的な背景の中、子どもたち一人ひとりの興味・関心からはじまる探究的な学びのアプローチに自治体が指揮をとって取り組む事例が全国でも少しずつ増えはじめており、「0歳からの子どもの学びの環境づくり」はますます重要性を増しています。

まちの研究所では、加賀市が、レッジョ・エミリア・アプローチの教育哲学から学びを取り入れながらも、その土地ならではの地域性(豊かな歴史伝統文化、四季折々の素晴らしい自然環境やそこに暮らす人々の営み)を活かした、独自の教育アプローチ(加賀市・アプローチ)をまちぐるみで育んでいくため、2024年度以降も共に歩みを進めてまいります。