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事例 2020年8月27日 全エリア

”はたらく”も、”育つ”も、思いっきり楽しみたい。(企業主導型保育事業 保育所開設)

#(株)テイクアンドギブ・ニーズ(T&G)#企業主導型保育事業

「働くことと、育てることを応援し、個人と社会の未来を豊かにする。」を理念にブライダル大手(株)テイクアンドギブ・ニーズ(T&G)とまちの研究所と合弁で2016年12月(株)アンドカンパニーを設立しました。まちの研究所は、T&Gにとってまったくの異業種である保育事業の展開を合弁パートナーとしてサポートしています。

アンドカンパニーは、第一号園となる「も、の保育園みなとみらい」を2017年10月に開園。まちの研究所は、開園に向けたコンセプトデザイン・事業計画策定のサポートから空間デザイン・設計、保育園理念や保育指針・マニュアルづくり、採用・研修等に至るまで一貫した伴走サポートをいたしました。

 

 

なぜブライダル大手が保育園?まちの研究所との出会い。

T&Gの視点から

子どもを保育所に預けられない。こんな理由で、経験豊かなプランナーが一人また一人退職していくブライダル業界…。出産後、早く職場復帰したくとも、保育所の空きがなく待機状態で、やっと保育所が見つかっても、日曜日や祝日は休園だし、夜も早く終わってしまう。ブライダル業界で活躍し続けたい女性にとって、子育てと仕事は本当に高いハードルが存在しています。

そこでT&Gでは、現場スタッフが、結婚・出産後も「安心して長く活躍してもらえる会社」になるために経営トップが決断し、保育園の開設へ踏み出したのが始まりです。

  • 平日・土曜日はもちろん日曜日・祝日も営業している保育園。
  • 認可保育所と同等な、利用しやすい料金で、質の高い保育サービスが受けられる保育園。
  • 安定して運営し、拠点数を増やしていくために事業として自走できる保育園。

これらの条件を満たす保育所を、どのように作って、展開していくのか、T&G内で様々な検討を重ねてきました。そこで、保育園に訪問したり、保育運営会社やコンサルティング会社に話を聞いたりする中で、「子ども主体の保育」「まちぐるみ保育」を実践している「まちの保育園・まちのこども園」に巡り合いました。

T&Gがつくる保育園も「まちの保育園・まちのこども園」と学びあい、ブライダルやサービス業や地域で働く人たちにも門戸を開いて、企業主導型保育として新しい保育園を創りたい。そんな思いからT&Gとまちの研究所の「共創」が始まったのです。

「はたらくも、育つも、思いっきり楽しみたい」というコンセプトのもと、「も、の保育園」と命名したも、の保育園は保護者、こども、保育者…そして企業、も、の保育園に集うすべての人のことを考え、保育を実施しています。

まちの研究所は、定期的なT&Gマネジメント層へのコンサルティング業務の他に、「保育の質を高める」学び合いのパートナーとして、も、の保育園で働く職員に向けた研修や「対話」の時間を共にしています。まちの研究所が大切にしている「こどもをまんなかに」考える思考を持ち合わせた、「も、の保育園で働くひとの視点」でも、の保育園を紹介したいと思います。

も、の保育園 みなとみらい 鈴木 淳子園長

こどもも

保育園は、オフィスビルの立ち並ぶ横浜市から徒歩圏内のみなとみらいエリアに位置しています。オフィスビルの間を抜けてシーバスを見に行くルートは何通りもあり、さながら迷路のような散歩道です。ビル風が吹く道では自然とこどもの歓声があがります。

も、の保育園のまわりには風、緑、水、土を感じられるスポットがたくさんあります。こどもはそこにある文化の中で育つ。まさしくそのとおりだと思います。ビル風も、潮のにおいも、オフィスビルで反射する太陽の光…そのすべてをこどもは感じて遊びに変えてしまいます。

テイクアンドギヴ・ニーズの従業員も、

T&Gとして、保育園のために、こどものために何かできないか…という考えから取り組んだイベントからうまれたもうひとつの「も、」を紹介します。保育園のこどもたちとT&Gのフラワーコーディネーターによるフラワーアレンジメント体験です。

こどもの発想に「固定概念」はありません。

“え〜こんなお花の組み合わせ方をするの!”

“教えなくても、両手で丁寧に触れるのね”

“「い〜におい」こどもはイイ香りに気づくのが早い”

“色、形、香り…触りながら確かめるんだ”

“「綺麗にできたね」ほめられるとこどもも大人も嬉しいよね”

こどもが楽しむことだけではなく、普段はこどもと接することの少ない、結婚式場のフラワーコーディネータ−がこどもからたくさんの刺激を得ることができたイベントでした。そしてそのT&Gのスタッフとこどものイベントはフラワーコーディネーターだけでなく、ウエディングケーキを作るケーキ工房にまで広がることとなりました。

まちの研究所の視点

当初はたらくも、育つも、のコンセプトを考え始めた時はT&G社にとっての「就労支援」の一貫であった保育園の開設ですが、このように同社で働く、「子を持たない世代」にも価値を感じられる場になったことに、手応えを感じつつあります。

まちの研究所/まちの保育園・こども園が掲げてる、地域(社会)にひらかれた保育園は、ここからが保育園、ここからは地域の場という区別はなく、中間領域のように存在することを目指しています。この場所は、こどもの為?大人の為?このイベントはこどもの為?保護者の為?保育者の為?その答えはそこに集う人がそれぞれが持っていて、区別はしなくても良く、「も、の保育園」は、誰のためにもなり得ると考えています。

働くも、育つも思いっきり楽しみたい!

このコンセプトはもう一つの「も」(子を持たない世代)の存在により、年々強くなっていると感じています。そして、現在、T&Gとまちの研究所が構想中のまだ見ぬ「も、」がすぐそこまできています。

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